Eternal Party 2015 bye2プレイヤーインタビュー 井出上 侑生

text by Seigo Nishikawa

Eternal Party 2015では様々な大会でトライアルが開催され、見事優勝を果たしたプレイヤーには本戦のbyeが与えられる。誰もが欲しがるその権利を、見事に2度の勝利を収めbye2を獲得したプレイヤーが3人いる。

当然彼らは今回の優勝最右翼と目されている。しかも彼らは三者三様のデッキを使用しているとのこと。そんな実力者にインタビューをお願いしたので、ここにお送りしたい。
(※お話は、ROUND2の間にお伺いしています)

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井出上 侑生

-- bye2を取られたということで、少し有利なスタートにいると思います。それが今日のデッキ選択に影響したことはありますか?

井出上 ほとんど変わらなかったですね。ずっと使っていたスニークショーで、このbyeを有効に生かせる構築をしたいという考えです

-- レガシーのメタはどのように考えていますか?

井出上 レガシーは基本的に青い。奇跡とグリクシスデルバーの二つが一番上にいて、その次にデルバーデッキ。そして、その少し下にスニークショーがいるのかな、という感覚で僕は見ています

-- その「一個下にいる」と言われたスニークショーを選択されている理由と言うのは何かあるのでしょうか。

井出上 「一個下にいる」とは言いましたが、これまでと変わらず奇跡に強い。基本的に上に上がってくるのが、奇跡か「奇跡に刈られなかった」グリクシスデルバーと考えているので、基本的に奇跡が雑多なデルバーデッキを全て駆逐してくれると。そのような状態でトップ8に残れたとして、奇跡が大量に存在する状態で勝ちあがれるのはスニークショーであろうと。そういう考えですね。

そしてなによりスニークショー自体が非常に強いコンボデッキなので、雑多なデッキを倒せる。ざっくり言ってしまうと簡単なデッキの部類に入るので、間違いも生じにくい。メインは基本的に最強だと考えています。

サイド後は調整でうまい事こなしていく必要がありますが。

-- 調整、という言葉が出ましたが、何かこの1枚というのはありますか?

井出上 最近ずっと使っているのですが、白を足してメンター(※《僧院の導師》)をサイドに入れています。以前にスニークショーがオムニテルに切り替わる前からわかっていたことなのですが、《封じ込める僧侶》が世に出てきて白いデッキが軒並みこれを採用している。その状態でサイド後同じようにコンボで勝とうとしたときに、カウンターを初めとした妨害をを乗り越えてコンボを通して勝つ、というのが手札の枚数的にほぼ足りない。

今のスニークショーと対戦したときに、対戦相手の方のサイドボードの仕方というのは、定石としてある程度決まっていて、除去を抜いてくる。そうであるならば色を足すリスクを背負ってでも、メンターを出してドローソース・《水蓮の花びら》《騙し討ち》空打ちなども交えて殴りきったほうが早い。

-- スニークショー、オムニテルといえば、以前は《若き紅蓮術士》がその役を担っていました。色を足してでも《僧院の導師》にしたのは何故なのでしょうか。

井出上 《若き紅蓮術士》も試したのですが、《水蓮の花びら》《師範の占い独楽》などでトークンが出ないのが非常に大きいですし、今の環境は《タルモゴイフ》が復権してきたのとタフネス2にクリーチャーが多く出てきたので、1/1トークンではこれを乗り越えられない。果敢のようにパワーが上がって一気に押し込めれるカードで無いと、ライフを削りきれない。そういったことからメンターのほうが強い、という結論に達しました。

-- このデッキには当たりたくないな、というものはありますか

井出上 基本的にはグリクシスデルバーです。今のグリクシスデルバーは《不毛の大地》と《もみ消し》が入っているので、こっちが素直に3マナまで伸びない。土地を割られる関係でほかのデッキと比較してメンターパターンも嵌めきることができない。4枚あるカードを使いきれないのは少し苦しいですね。

-- では最後に今日の意気込みをお願いします

井出上 2bye持てたので、勿論優勝狙ってがんばりたいと思います。まずはトップ8からですね。

-- ありがとうございました。がんばってください

井出上 はい、ありがとうございます

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