Eternal Party 2015 Round1 剛家 和大(大阪)vs日下部 恭平(奈良)

by Tatsuo Sekimoto
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年に一度のエターナルの祭典、「Eternal Party」。
参加者158人、スイス8回戦+シングルエリミネーション3回戦によるレガシー王者を決める戦いが始まった。

剛家はごーやんのハンドルネームで活動している関西のプレイヤー。対するはBIG MAGICの日下部。前回のKMCではMiracleを使用して入賞し今日もMiracleを持ち込んだ。4月以来Miracleはほとんど回していないという日下部だがその表情に気後れはない。

緒戦はこの二人の試合の様子をお送りしよう。

Game1
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(剛家 和大)

先手の剛家は1マリガンで占術はトップのまま。後手の日下部は7枚でキープを決めた。

剛家は《新緑の地下墓地》起動から《Savannah》をサーチ。さらに《緑の太陽の頂点》から《ドライアドの東屋》をサーチ。後手の日下部の初動は《Tundra》セットするのみでエンド。

剛家は《不毛の大地》で《Tundra》を破壊後《スレイベンの守護者、サリア》を唱える。これ以上マナの差を明確にしたくない日下部は《Force of Will》。(コストは《ヴェンディリオン三人衆》)

1ターン目の動きをみる限り剛家のデッキは「エルフか?」と思われたがどうやらMaverickのようだ。

剛家の次の攻め手は《石鍛冶の神秘家》。サーチは《梅澤の十手》だ。なるべく早く《石鍛冶の神秘家》を除去したい日下部だが、《思案》を唱えてターンを返すのみ。

ターンを受けた剛家はアクティブ状態になった《石鍛冶の神秘家》を起動することを選択せず《聖遺の騎士》を唱えて場を固める。さらに手の空いた《石鍛冶の神秘家》と《ドライアドの東屋》をアタックに向かわせ日下部のライフを17点まで削る。

猶予が一気に縮まった日下部は《渦まく知識》を唱え、《溢れかえる岸辺》を起動し《島》をサーチして《師範の占い独楽》を唱える。あとは《終末》を待つのみだ。

剛家は《石鍛冶の神秘家》起動して《火と氷の剣》を出す。更に《ドライアドの東屋》をコストに《聖遺の騎士》を起動し《不毛の大地》をサーチして日下部の《Volcanic Island》を破壊する。

《火と氷の剣》の攻撃こそ通らなかったものの盤面は厳しい。しかし、日下部はここで《終末》を《師範の占い独楽》で探しあてゲームを振り出しに戻す!

だが、剛家は少しも動揺した様子もなく次の手を進める。《スレイベンの守護者、サリア》を場に出し戦線を再構築する。《火と氷の剣》がある以上、剛家のクリーチャーは一騎当千だ。

2マナしかない剛家は《剣を鍬に》を警戒して、《スレイベンの守護者、サリア》に《火と氷の剣》を装備せずアタック。これで日下部の残りライフは17点。剛家は丁寧に攻め続ける。《ガドック・ティーグ》を追加して日下部の《剣を鍬に》を引き出しにかかる。しかし日下部は《対抗呪文》を唱えることによって《ガドック・ティーグ》を処理した。

《火と氷の剣》を装備させてからの除去を狙っていた日下部だが、剛家の冷静な動きを見てひっかけるのは難しいと判断したようだ。日下部は自分のドローフェイズに《終末》の奇跡を誘発させる。さらに日下部はメインに《相殺》を場に出し、《相殺》と《師範の占い独楽》によるハーフロックを完成させた。

剛家は《相殺》を破壊すべく《クァーサルの群れ魔道士》をキャストするも、日下部は《相殺》の誘発で《相殺》を公開してカウンター。

そして、日下部はトドメとばかりに《精神を刻む者、ジェイス》をプレイした。《相殺》《師範の占い独楽》《精神を刻む者、ジェイス》と万全の態勢が整った日下部の盤面の前に剛家は投了した。


剛家 0-1 日下部


Game2
先手の剛家は少し悩みマリガンを選択。日下部は7枚でキープを決める。剛家は1マリガン後に占術を行いライブラリートップをボトムへ送る。

剛家は《新緑の地下墓地》をセットしてエンド。日下部の後手1ターン目は《溢れかえる岸辺》で《島》をサーチして《思案》。まずは序盤の指針を固める。

剛家は《Bayou》と《Savannah》から《クァーサルの群れ魔道士》を戦場に出して日下部の《相殺》に睨みを利かせる。次のターンには《貴族の教主》を追加して《クァーサルの群れ魔道士》でアタックして日下部のライフは15点になる。剛家は第二メインに《不毛の大地》をセットしてターンを終える。

日下部は剛家のエンド前に《渦まく知識》をプレイする。さらに《沸騰する小湖》を起動して《Tundra》を場に出しつつライブラリートップをリフレッシュ。剛家は日下部のアップキープに《不毛の大地》を《Tundra》へ起動。日下部は対応して《渦まく知識》を唱える。

剛家が攻める展開が続く。《クァーサルの群れ魔道士》でアタックして日下部のライフを10点にする。さらに《思考囲い》で唱え今度は手札を攻撃する。

日下部はスタックで《渦まく知識》を唱えたあとに手札を公開。重要な手牌はしっかり守る。

《島》
《Tundra》
《Volcanic Island》
《瞬唱の魔道士》
《瞬唱の魔道士》
《石鍛冶の神秘家》
《至高の評決》


剛家はこの中から《至高の評決》を捨てさせる。

剛家は次のターンも攻撃し日下部のライフを6にすると、《聖遺の騎士》を追加する。次のターン、剛家は5/5の《聖遺の騎士》と《クァーサルの群れ魔道士》でアタック。これが通ると負けてしまう日下部は《瞬唱の魔道士》をプレイしてブロックしようとする。

しかし、剛家は《突然の衰微》でこじ開け、勝利を決めるアタックを通した。


剛家 1-1 日下部


Game3
両者7枚キープでスタートする。

後手の剛家は《緑の太陽の頂点》X=0で《ドライアドの東屋》をサーチ。
先手の日下部は土地を並べるのみでエンド。

剛家は《ガイアの揺籃の地》をセット後、《死儀礼のシャーマン》《ルーンの母》と並べる。

ターンが回ってきた日下部は《平地》をセットして《溢れかえる岸辺》を起動。《島》をサーチして《血染めの月》をプレイ。特殊地形しかない剛家に致命的なエンチャントが出た。これで剛家の色マナ源は《死儀礼のシャーマン》のみとなった。

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(日下部 恭平)

だが、剛家は《死儀礼のシャーマン》を起動して白マナを出し《払拭の光》。見事《血染めの月》を対処した。

日下部は《死儀礼のシャーマン》がタップ状態の内に《瞬唱の魔道士》で《渦まく知識》をフラッシュバックする。さらに《師範の占い独楽》をセットして足場を固める。

剛家は《思考囲い》で《瞬唱の魔道士》を捨てさせてから《緑の太陽の頂点》をX=2でプレイ。《ガドック・ティーグ》を場に出し「奇跡呪文は唱えさせない!」という意思表示をする。
しかし、日下部はこれを読んでいたように《渦まく知識》で隠してあった《Karakas》をセット。《ガドック・ティーグ》を手札に戻す。

剛家は《聖遺の騎士》を唱えて突破を図るが、日下部はこれを《対抗呪文》で退ける。戦局は硬直し始めるかと思われた矢先にゲームが大きく動いた。

日下部は《天使への願い》をX=4で剛家のエンド前に唱えた。これには今まで毅然とプレイし続けていた剛家が初めて苦い表情を見せた。

天使たちがすみやかに剛家のライフを刈り取った。


剛家 1-2 日下部

日下部 win!

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